主催者あいさつ

 仕事に真摯に向かう姿やまなざしなど、“働く人へのありがとう”の写真を募集する「働くひと」フォトコンテスト~おつかれさま、ありがとう、を伝えよう~は、全国から1,000点を超える作品が集まりました。応募者は6歳から80歳代まで幅広く、現役で働くおじいさんや過酷な状況下で働く人、仕事に取り組む真剣な瞳、笑顔で仕事を指導するやさしいまなざしなど被写体それぞれにドラマを感じさせる作品ばかりでした。また、その作品からは撮影者の働く人への感謝の心が十分に伝わってきました。
 審査の結果、上位入賞を果たした作品を紹介します。

読売新聞社
エヌエヌ生命保険株式会社

審査員講評
総評

熊切 圭介

(公益社団法人 日本写真家協会会長・写真家)

身近なテーマ、鋭く、あたたかく。
 長い歴史を持つ銀塩写真に加え、近年のデジタル写真の急速で広範な広がりもあって、写真というメディアは多くの人に親しまれ愛されるようになってきました。そうした時代背景を基に、今回「働くひと」というテーマでフォトコンテストが開催され、予想以上に関心が高く、数多くの内容豊かな作品が集まりました。
 撮影者の周辺の人たちを含め、日常生活の中で絶えず働く姿を見続けているので、構えた写真ではなく、働いている中で一瞬見せる安らぎの表情や真剣な姿、厳しい自然と取り組む人、町工場で苦労しながら製品を仕上げる職人など、身近なテーマを鋭くまたあたたかく捉えた作品などがあり、一点一点の作品に共感しながら審査を行いました。作品数が多く選ぶのに苦労しましたが、楽しく充実した時間を過ごすことが出来ました。
エヌエヌ生命社長賞講評

サティッシュ・バパット

(エヌエヌ生命保険株式会社 代表執行役社長)

日本を支える元気の源
 この度は、エヌエヌ生命創業30周年を記念した写真コンテストにたくさんのご応募ありがとうございました。どの作品も笑顔で働く人の中にある暖かみ、厳しい表情の中に燃える仕事への情熱など、日本を支える元気の源を感じる素晴らしいものでした。
 町工場では世界に誇るたくさんの技術が誕生し、日本を支える大きな原動力となっていますが、その象徴的な姿を捉えた作品「今、日本を支える」をエヌエヌ生命社長賞に選ばせていただきました。被写体の男性の技術者としての熟練の深さだけでなく、撮影者の祖父への畏敬の念を強く感じる力強い作品だと感じました。
 エヌエヌ生命は生命保険を通じて日本の中小企業を応援していますが、これからもこのような活動を通じて、日本を支える企業のみなさまを応援していきたいと願っています。
講評

秋山 哲也

(読売新聞社 編集局編集委員)

共感抱かせる一瞬切り取る
 社会を支え、発展させるのは、個人のたゆまない努力とともに、先人たちが築いた伝統の継承にある――。数々の力作が寄せられた今回の「働くひと」フォトコンテストの審査を担当し、改めて感じた点です。
 電車内の清掃技術一つをとっても、先人の動きは洗練され無駄がありません。体の動作、呼吸や姿勢などのたたずまいが一つの型、あえて言えば小宇宙を形作っているかのようです。物作り職人や介護士の現場も、自分の指の感触や、相手との間合いをはかる真剣勝負の連続。見る人に共感を抱かせる一瞬を切り取った作品が、上位入賞を果たしました。
寄稿 「働くひと」フォトコンテストに寄せて

坂本 光司

(法政大学大学院政策創造研究科教授(人を大切にする経営学会会長))

美しい働く人々に支えられて
 7,500社以上の企業の現場を訪問してきた筆者からあえて言えば、いい企業は入った瞬間、その空気感でわかります。いい企業は、温かく、アットホーム的な空気が漂っていますが、駄目な企業は、張り詰めたような、ギスギスした空気感が職場を覆っているのです。
 このことは企業だけではなく、人についても同じことがいえます。「働くひと」フォトコンテストの入選作品を見て再認識しましたが、他人の幸せ・自分の幸せを念じ、一生懸命物事に取り組んでいる人の姿は、たとえその姿が油まみれ・泥だらけでも感動するほど美しいのです。日本の企業の99.7%を占める中小企業は、こうした美しい働く人々によって支えられています。
入選作品

有田 勉さん

(岩手県宮古市 74歳)

「漁師魂」
この男性は左手が不自由でも船長をし、漁をしています。 今日は刺し網にゴミがつき、それをはずす作業です。

金子 航さん

(群馬県邑楽郡 高校生 17歳)

「今、日本を支える」
僕のおじいちゃんは町工場で働いています。それを見ると いつも日本のモノづくりを支えているのは小さな町工場が あるからだと思いました。工場内は機械の音や油の匂いで 溢れ、おじいちゃんがすごく格好よく見えました。

関根 布百合さん

(神奈川県横浜市 会社員 42歳)

「やわらかな光に包まれて」
父の入浴介助の方々です。介護が必要になった父が とても楽しみにしていたのがお風呂でした。険しい顔が 穏やかになり、嬉しかったです。大変な仕事だと思いま すが親身になって下さり、感謝しています。

木村 篤史さん

(神奈川県横浜市 自営業 46歳)

「溶接工の父親」
70歳を過ぎた父親ですが、今でも現役の溶接工として 頑張っています。今でも自分の仕事を誇りに思っている 父親は、カッコいいです。

池本 達哉さん

(奈良県宇陀市 教員 53歳)

「眼差し」
先生の眼差しと、それを見つめ返す子どもの眼差しが 一直線につながったときから、教室全体にやさしくあた たかい光が広がり始めた。

原田 史生さん

(愛知県豊田市 68歳)

「地上10mの茅葺職人」
茅葺屋根の葺き替えを市内で見られるのは稀である。 命綱の無い地上10mの職人さんの仕事顔に迫ってみ ました。

藤田 未来さん

(神奈川県横浜市 専門学校生 19歳)

「あなたの背中」
私は、あなたの背中を見て学ぶ。綺麗な腰も、広い 背中も努力の証なのだから。手間の掛かる生徒で ごめんなさい。でも、ここまで踊れるようになった のはあなたのおかげです。ありがとうございます。

谷山 ゆみさん

(埼玉県所沢市 高校生 15歳)

「川をきれいに」
私が住んでいる近くで雨が降るとすぐに洪水になる川 があります。春の桜の下で、工事を行っていました。 これからの安全な生活を過ごせる為に、頑張って工事 をする人たちを撮ってみました。

内田 奏杜さん

(鳥取県八頭郡 中学生 14歳)

「SL準備完了!」
若桜鉄道のSL社会実験で走行準備をしている写真です。 社員が少ない中、田舎を元気付けようとしている様子を 撮影しました。

高崎 陽菜さん

(茨城県稲敷郡 小学生 11歳)

「道路に文字を書いて安全を守る人」
私たちの学校の通学路に白い文字を書いてくれています。 私たちも気を付けなければなりませんが、文字を書くこ とで車も速度を落としてくれて事故も防ぐことができ安 全に通れます。皆のためにありがとうと言いたいです。

平野 好恵さん

(北海道札幌市 会社員 56歳)

「海を愛し、共に生きる」
美しく、時には荒れ狂う海と向き合い、会話し、長い 年月を海と共に生き、私たちに海の恩恵を運んでくれ る昆布取りの女性の美しい姿に感動しました。

石田 めぐみさん

(北海道北広島市 35歳)

「頼もしい戦力」
おじいちゃんの玉ねぎ畑を手伝う娘を撮影しました。 中学生になり、おじいちゃんも孫を頼りにしています。 小さい頃から、働く大変さと、喜びを教えてきました が今では立派な戦力となっています。

渡部 寿郎さん

(山形県西置賜郡 公務員 38歳)

「板前修業」
メモを見ながら買い物を済ませると、足早に店に戻る。 重いのだろうか。持ち方を変えるたびに、心の中で 「がんばれ」と声をかける。

国分 フミ子さん

(福島県二本松市 介護職 67歳)

「火の見守り番」
朝早くから小雨の降る中、寒いだろうと気遣って観桜客 のために火を焚いてくれた。

島田 良治さん

(茨城県日立市 67歳)

「干し芋作業中」
ひたちなか市の干しイモは甘くおいしい日本一です。 作業中撮らしてもらいました。

髙橋 寿男さん

(茨城県つくば市 自営業 63歳)

「阿吽の呼吸」
6月初旬頃、茨城常総市で小玉スイカの収穫に出会い ました。おみやげに2個もらいました。

米山 茂さん

(神奈川県横浜市 会社員 57歳)

「やさしい目」
JR中央線、豊田駅構内の車両基地。車両の清掃、修 繕を実施する事業所に、今春、新入社員が配属されま した。車両清掃技術を学ぶ真剣な目と、それを見守る 指導員さんの優しい目。 彼の人生に幸あれと願うばかりです。

小村 英樹さん

(神奈川県相模原市 会社役員 47歳)

「専門店で奮闘する21歳の女子整備士!」
日産名車フェアレディZ32専門店で2年間の洗車 バイトを経て、2級整備士を取得し、メカニックと して入社。この1年間奮闘しながら、年々古くなって いくZ32を残すための一員として頑張っている。

谷村 紘一さん

(岐阜県本巣市 農業 76歳)

「高所作業」
昨年2月中旬、豪雪地帯ではないが雪降る午前中、 車で通りかかり、ふっと上を見上げると鉄塔に十 数人の人が作業をしている。寒い中、生命と引き 換えにただ感謝と安全を祈って写させてもらった。

土屋 和花子さん

(新潟県新潟市 会社員 28歳)

「試行錯誤」
新しい機材を導入して、本番前の慣らし運転です。 ああでもない、こうでもない、と試行錯誤している 先輩方。気が付けば、みんな口元に手が・・・ 考えるときはみな同じポーズになるものですね。

龍野 一男さん

(兵庫県神戸市 会社員 58歳)

「今日も届けます」
京都府美山町のかやぶきの里。郵便配達のバイクの 音が聞こえてきたので、待ち構えることにしました。 同業者ながら、雨の日も雪の日も、欠かすことなく 便りを届けてくれる姿に我ながら感動を覚えました。

小倉 裕さん

(京都府京都市 84歳)

「埋蔵文化財を求めて」
撤去された建物跡で、遺物を求める人々の強いまな ざしが印象的でした。

渡邊 千歳さん

(愛媛県今治市 会社役員 51歳)

「笑顔の工場長」
昭和38年から動き続けているタオル織機。柄を出す ための二階部分にある機械を若者に説明する。その 笑顔は、とても素敵。こうして伝統は継承されていく。

平石 愛子さん

(愛媛県宇和島市 農業 64歳)

「昔を思い出しながら」
定年退職し、田舎に帰ってきた友人が自家菜園を はじめ、生き生きと第二の人生を楽しんでいます。

河内 みどりさん

(福岡県北九州市 会社員 33歳)

「技術の伝承」
五本指靴下の特許も取得している当社の町工場では 職人から中堅・若手工員に日々技術の伝承が行われ ています。小さな町工場から全国、世界へ届ける 靴下を作り上げるため、学び、取り組む姿は真剣そ のものです。

古川 佐代美さん

(福岡県北九州市 会社員 55歳)

「力を合わせて」
福岡造船所にて進水式が行われた時に、作業員が ストッパーを外す様子を撮影しました。月日をかけて 完成した船に対する作業員の熱い思いが伝わってきま した。
作品展示
「働くひと」フォトコンテスト 入賞作品展示会を全国4都市で順次、開催いたします。
展示期間中、作品を見ていただいた方には、粗品をプレゼント!(限定数につき各会場なくなり次第終了)

大阪会場は終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

読売新聞大阪本社1階 Yスクエアギャラリー

大阪市北区野崎町5-9

開館時間 (月~土)9:00 ~ 17:30 日曜日閉館

■アクセス
「大阪」駅から泉の広場M14出口を経て神山交差点を右折
徒歩15分、「南森町」駅より徒歩10分

東京会場は終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

読売新聞東京本社3階 よみうりギャラリー

東京都千代田区大手町1-7-1

開館時間 (月~土)10:00 ~ 18:00 ※最終日は12:00まで
      日曜日については事務局へお問い合わせ下さい

■アクセス
東京メトロ(千代田線、丸ノ内線、東西線、半蔵門線)、
都営地下鉄(三田線)「大手町」駅C3出口直結

名古屋会場は終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

名古屋市民ギャラリー栄 第9展示室

名古屋市中区栄4-1-8

開館時間 9:30 ~ 19:00 ※最終日は17:00まで

■アクセス 「栄」駅徒歩5分※12番出口より50m

福岡会場は終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

西鉄福岡(天神)駅 北口外コンコース
ときめきひろば

福岡市中央区天神2-11-2

開館時間 10:00 ~ 20:00

■アクセス 西鉄福岡(天神)駅 北口外コンコース

主催 読売新聞社 エヌエヌ生命保険株式会社